表示改正を求める署名運動がスタート!「パパ、遺伝子組み換え~」上映会&表示の見方ワークショップのご報告


2015.9.26に開催した「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」上映会&表示の見方ワークショップのご報告です。

おかげさまで昼の部・夜の部あわせて105名の方にご参加いただき、盛況な会となりました。ご参加のみなさん、告知にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

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●当日はまず主催者「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」天笠啓祐氏より挨拶。すべての遺伝子組み換え食品に表示を求める署名運動のキックオフ集会であるという主旨説明。

●次は映画上映。特に印象的だったところを抜粋すると…

○「GMOって何か知ってる?」とアメリカの街角の人々にインタビューすると「さあ……」「何それ?」という人がほとんど。GMOがGeneticaly Modified Organismの頭文字であることを知っている人のなんと少ないこと。それに比べると日本語の「遺伝子組み換え」という言葉は「遺伝子を人為的に組み換える、ということが誰にでもわかる(どう組み換えるのかはわからないにしても)。長ったらしくて面倒くさくても、この言葉を使い続けることが、重要なのかも、と思わされた。

○ハイチでは大地震の後、モンサント社が大量のタネを寄付したが、農民たちはそれを使うのを拒否し、油をかけて燃やしてしまった。モンサント社はタネを命の恵みとは考えていない、自家採種を許しておらず、タネを利益確保の手段、市場支配の手段としてしか使っていない、と農民指導者は糾弾。「わたしたちがほしいのは翌年もまた撒けるタネ」と言う農民の言葉は簡潔で的を得ている。一部ではタネをまいた農家もいたが、「枯れたり、赤くなったりして使い物にならないので、抜いて捨てた、いいことは何もなかった」と述べる。

○オーガニック・スーパーであるホールフードマーケットでさえ、生鮮食品以外、多くの加工食品には遺伝子組み換えの原材料が含まれている。“All Natural”と謳ったアイスクリームの成分にも、遺伝子組み換え飼料使用の牛乳や遺伝子組み換えの砂糖などの原材料を使用。

○アメリカでは、1袋27kgで80ドルだった遺伝子組み換えトウモロコシの種子が、現在では350ドルと、10年間で4倍以上にもなっている。

○アメリカでは害虫抵抗性を持つ(=殺虫成分を含む)遺伝子組み換えトウモロコシは、それ自体が農薬登録されている。それを人間が食べている。農薬を人間に食べさせるなんて!

○ヨーロッパでは遺伝子組み換え食品のすべてに表示義務がある。そして、食品にはほぼ使われていない(遺伝子組み換え作物は飼料として出回るのみ)。それは表示があって、選択の自由さえあれば、人々は遺伝子組み換えのものは選ばないからだ。

○世界の約60か国に表示義務がある。中国でさえも。しかし、アメリカには表示義務がない。

○GMO作物の98%は、表示義務のない国で生産されている。表示は大切。

○ハインツのケチャップをアメリカで買うと、ぶどう糖果糖液糖(ほとんどが遺伝子組み換えトウモロコシからつくられる)が入っているが、同じハインツでもドイツで買うと、砂糖(この場合は非遺伝子組み換え)が使われている。EUには表示義務があるからだ。

○タネを集めるのが趣味の5歳の息子に向かって、監督のジェレミーが言う。「パパが遺伝子組み換えに反対するのは、彼らがタネを保存してはいけない、っていうからなんだよ」

「そんなのヤダ。とっておきたいもん」と息子。「誰もそんな会社からはタネを買わなければいいんだよ。お金も食べものもあげなければいいんだ。そうすれば遺伝子組み換えはなくなるよ」と、ちゃんと消費者として取るべき行動=不買運動のことをわかっている。

●映画終了後のワークショップでは、まず安田から日本における遺伝子組み換え作物の流通状況と、表示のしくみについて解説。

(日本の遺伝子組み換え表示のしくみについて、詳しくはこちらをご覧ください http://gmo.luna-organic.org/?page_id=614)

その後、1グループ6人に分かれて、食品の原材料表示をカードにしたものを6枚1セットずつ配り、遺伝子組み換えの可能性がある原材料に印をつけてもらった。答え合わせをして、正解数の一番多かったグループが優勝。

遺伝子組み換えの可能性のある原料は?

しかし、1問も正解できなかったグループが約半数。優勝グループも6問中3問正解したにとどまった。これは、日本の表示のしくみが、それほどまでにわかりにいくいものであることを示している。

説明を聞いてもなおかつ、ほとんどの人が間違えてしまう、そんなにまでもわかりにくい表示のしくみは、消費者の「知る権利」を保証しているとはとてもいえない。すべての遺伝子組み換え食品にきちんと表示をするような制度改正の必要性を訴えた。

また、遺伝子組み換え作物を避けるために気を付けたいポイントについても説明。

●その後天笠さんからは、遺伝子組み換え食品がいかに健康に悪影響を及ぼすかという話や、EUでは表示が進んでいること、アジア各国でも表示改正に向けた動きが急速に活発化していることなどの説明があった。日本だけが取り残されるような状況になりつつあり、そこから抜け出すためにも、みんなで力をあわせて100万を目標に署名を集め、国会議員らに働きかけよう、と呼びかけた。

今後署名用紙をダウンロードできるようにしたり、ネット署名も展開していく予定です。

類似のイベントを自分でも企画・開催したいという方は、ぜひ相談ください。