アンケートに回答を!「遺伝子組み換えでない」表示がなくなってもいいですか?


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消費者庁の「遺伝子組み換え表示制度に関する検討会」が「遺伝子組み換えでない」表示の要件を厳しくする方向へと議論を進めています。

これによって「遺伝子組み換えでない」表示がほぼ不可能になる可能性が浮上しています。

それが消費者のためになる制度変更なのでしょうか? あなたの考えを聞かせてください。

質問:「遺伝子組み換えでない」表示がなくなってもいいですか?

「遺伝子組み換えでない」表示の製品が市場から消えても構わない

 (混入率0%でなければ、「~でない」表示をすべきではないから)

「遺伝子組み換えでない」表示の製品があったほうがいい

 (微量の混入ー現状で大豆0.1%、コーン3%程度ーは許容する)

回答は下の画像をクリックして、リンク先からお願いします!

アンケート結果の扱い:「遺伝子組み換え表示制度に関する検討会」委員のうち、消費者代表の3人の委員に送付する予定です。

アンケート主催者:安田美絵(ルナ・オーガニック・インスティテュート主宰、「サルでもわかる遺伝子組み換え」運営人)

メールアドレスの扱い:メールアドレスは、ダブリのチェックに使えること、今後遺伝子組み換え関連で消費者の権利を侵害するような重大事項が発生したときにお知らせに使えることを考えて、念のために入力をお願いしています。何らかの営業等に使うことはありません。

基礎知識:現状では「遺伝子組み換えでない」と表示していい要件は、IPハンドリング(分別流通管理)を行ったもので、しかも意図せぬ混入率が5%以下の場合、と定められています。

背景:「5%」という数値が、外国と比べて高すぎるのではないか、もっと低くすべきでは、との批判はかねてからありました。平成30年12月18日の第7回「遺伝子組み換え表示制度に関する検討会」の中で、消費者代表の検討委員が「遺伝子組み換えでない」表示の要件となる混入率を0%にすることを主張。事業者代表の委員から「それは実現不可能。そんなことをしたら、『遺伝子組み換えでない』表示の製品が市場から消えてしまいますよ。それでもいいんですか」と問われ、「いいです」と返答しました。(検討会委員10人のうち、3人は事業者代表、3人は学者、3人が消費者代表で、1人が座長という構成です)それが本当に消費者の望むことなのかどうか、消費者代表委員に考え直してほしいと思い、このアンケートを作成しました。

あわせて考えたいこと:キャノーラ油やサラダ油、綿実油、コーン油などのうち、原料が輸入のものは、遺伝子組み換え混入率90%程度かそれ以上と考えられますが、現在、表示義務がありません。今回の検討会の議論の中でも、油に表示義務を課すという話にはなっていません。一方で、混入率わずか0.1%の大豆製品から「遺伝子組み換えでない」表示が引き剥がす可能性が浮上しています。どちらが先にやるべきことなのか。これも併せて考えていただきたいと思います。

よくある質問:

Q1:「混入率が5%」という基準だと、4.9%くらいまで意図的に遺伝子組み換えのものを混ぜるような悪質業者が出て来ないか心配です。

A1:意図して混入するような悪質な企業は日本にはないようです。
大豆製品の調査結果をご覧いただければおわかりになるかと思います。
http://earlybirds.ddo.jp/…/report/gmo/tofu2016/index.html

Q2:【「遺伝子組み換えでない」表示の製品があったほうがいい(混入率は0%とする)】

という選択肢がないのはなぜですか?

A2:それは実現が不可能だからです。最高に厳しいEUでも基準は0.9%。EUがこれをクリアできるのは域内自給が基本だからです。

日本は輸入が基本で、流通の過程での混入が避けられません。

現状での混入率は大豆が0.1%程度、コーンは3%程度だといいます。

大豆よりもコーンの混入率が高いのは、大豆が自家受粉なのに対し、とうもろこしは他家受粉だから。
収穫の時点で意図せぬ混入が既にあるのを免れないのです。

0%にすると、基準をクリアできる製品はなくなる、と事業者代表の検討委員は議論の中で言っています。

ただ、台湾や韓国は意図せぬ混入率3%を実現していますから、日本でもその程度までの低減はできる可能性があります。

実現可能な範囲で低い混入率を設定すべきではないでしょうか。

国産大豆製品であれば0%を実現できるのではないかとわたしは思いますが、この方面に詳しい人の中でも、国産なら0%でも大丈夫、という人と、国産でも0%の実現はムリ、という人がいます。
昔の調査では、国産品でも結構微量の混入があったことがわかっています。国産品でも、国内で問屋が流通させる段階で輸入品が微量混入するということなのでしょうが、近年分別流通管理の技術が上がったとは聞いているので、今は大丈夫かもしれません。

とうもろこしの場合は加工用は100%輸入なので、0%クリアは完全にムリです。

これまでの検討会の議論や問題点に関しての詳細はこちらをご覧ください。